子宮及び卵巣に関る症例

子宮頚癌について

1. 頻度

 子宮頚癌は我が国で最も頻度の高い婦人科癌で、女性人口10万人に対し、毎年15人

が罹患しています。子宮頚癌の90%は扁平上皮癌で、前癌病変の異形成から上皮内癌、

浸潤癌と進行していきます。

2. 症状

 子宮頚癌は不正性器出血やおりものなどの症状がある場合が多いのですが、症状が

ない場合もあります。

3. 検診の重要性

 検診により早期に発見されることで子宮頚癌の死亡数は年々減少してきています。

子宮頚癌の原因として性行為感染のひとつと考えられるパピローマウイルスがあるた

め、性行為の経験のある女性は子宮頚癌のリスクを担っていると考えられます。その

ために、定期的な検診が子宮頚癌の早期発見治療につながると思われます。前癌状態

である異形成などの時期に発見できれば子宮は摘出せず病変部分だけを切除して治療

する事ができます。

4. 最後に

子宮頚がんは、
早期発見、早期治療が可能な病気です。是非、1年に1度は、
検診を受けられる事をお勧めいたします。

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子宮体癌について

1. 頻度

 子宮体癌は、生活習慣の欧米化に伴って増加してきています。

2. 症状や危険因子

 最近6ヵ月以内に不正性器出血があった次のような方は要注意です。

  ◎年齢50歳以上の方

  ◎閉経以後の方

  ◎お産の経験がなく月経が不順な方

  ◎糖尿病や高血圧の既往がある方

 また、乳ガンでホルモン治療を行っている方、あるいは更年期症状などでホルモン

補充療法(HRT)を受けられておられる方は定期的な検査をお勧め致します。

3. 最後に

 子宮体癌は、子宮頚癌に比べ増加してきている疾患です。上記の症状がある方は、

ご遠慮なくご相談下さい。


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子宮筋腫について

1. 子宮筋腫とは何ですか?
 
子宮は筋肉よりできており、その筋肉にコブができるのが子宮筋腫です。子宮筋腫は

良性の腫瘍です。この子宮筋腫は女性の多かれ少なかれ3〜5人に1人は子宮筋腫を

持っています。子宮筋腫は女性ホルモンに依存して大きくなりますので、月経がある

間は増大する可能性があります。


2. 子宮筋腫の症状は何ですか?

 子宮筋腫があれば、すべてに月経血量が多かったり、月経痛がひどかったりするわ

けではありません。子宮筋腫のできる部位は以下の3つに分類されます。子宮筋腫の

できる部位によって、それぞれ症状が異なります。

奨膜下筋腫・・・コブとして認識されることが多いです。

筋層内筋腫・・・コブとして認識されたり、月経血量が多かったりします。

粘膜下筋腫・・・月経血量が多く,コブとして認識されにくいです。


3. 子宮筋腫の治療法はどのように行われるのですか?

 以前、子宮筋腫は全例手術によってのみの治療しかありませんでした。しかし、最

近は薬によって子宮筋腫を小さくする治療法があります。その原理は、前述のように、

子宮筋腫は女性ホルモンに依存して大きくなるわけですので、女性ホルモンを下げて

あげる治療を行います。治療方法は点鼻薬と注射で行う2通りがあります。点鼻薬や

注射はGnRHアナログ製剤という薬を使います。下垂体から分泌される性腺刺激ホルモ

ンを抑制して排卵、月経を抑え6ヶ月間使用します。副作用として、更年期症状はか

なり高率にみられます。また、長期使用した場合、骨量が減少し骨量低下症や骨粗鬆

症など引き起こしますので、6ヵ月間が使用期間と限定されています。どちらの薬も

効果の面では同じです。



4. 最後に

  女性の多かれ少なかれ3〜5人に1人は子宮筋腫を持っています。しかし、子宮

筋腫を指摘された全ての方がすぐさまに治療が必要とは限りません。子宮筋腫が子宮

癌に移行することは、1,000人に1人と極めて稀ですが、急激な増大や閉経後の増大

は悪性を疑わなくてはなりません。症状がなくても定期的な検診が必要と思われます。

検診は簡単な検査で婦人科的診察と超音波検査でわかります。月経痛や月経血の量が

多い方や下腹部が膨れていると気になられましたらご相談下さい。

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卵巣腫瘍について

1. 卵巣腫瘍とは?

 卵巣からできる『おでき』を卵巣腫瘍と言います。卵巣腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍

(いわゆる卵巣癌)に分けられます。

2. 症状は?

 卵巣腫瘍の場合、良性や悪性にかかわらず、どちらの場合でも大半の場合が自覚症

状がありません。そのため、下腹部膨満感や月経異常が見られた時はかなり進行して

いることがあります。特に卵巣癌の場合、進行しているとかなり予後不良とされてい

ます。

3. 早期診断の必要性

 上記に述べましたように早期診断が必須あることは言うまでもありません。そのた

めには定期的な検診が必要と考えられます。検診の方法としては、婦人科診察と超音

波検査により卵巣腫瘍を見つける事ができますので、是非、定期的な検診を受けられ

る事をお勧め致します。

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